事例・技術情報
2024.04.24
事例紹介
【X線導入事例】大型機の製作事例
#X線異物検査装置
当社ではさまざまな用途に合わせたX線検査装置を製作可能です。
通常のシングルセンサタイプ以外にも、ダブル管タイプとダブルセンサタイプのX線検査装置を扱っていますのでご紹介します。
ダブル管タイプ
X線発生管が2つ搭載されている装置です。幅広のワークを高感度で検査したいときに有効です。
シングルセンサで幅広のワークを検査しようとすると、視野を広くするために発生管の設置位置を高くしなくてはいけません。ただ、X線出力を最大にしても減衰して画像が暗くなってしまうため、感度が低下してしまいます。そこで発生管を2つ並べて2つで大きな視野をカバーすることで、発生管の設置位置を低くでき、高感度を保つことができます。
ダブルセンサタイプ
X線発生管は1つで、ラインセンサが2つ搭載されている装置です。ワークの厚みがばらついていたり、ムラがあったりする場合に有効です。
シングルセンサの場合、厚い部分に出力を合わせると薄い部分で感度が低下し、薄い部分に合わせると厚い部分で感度が低下してしまいます。そこで厚い部分向けと薄い部分向けの2つのセンサを用意することで、感度を落とさずに検査することができます。また、ダブルセンサタイプは斜め照射なので、箱物も輪郭マスクせずに検査することが可能です。
NX3-599025
搭載可能センサタイプ
・シングル管シングルセンサ
・シングル管ダブルセンサ
・ダブル管シングルセンサ
・ダブル管ダブルセンサ
最大検査寸法:W590 H300
適用事例:食肉(AI搭載)、粉体
NX3-709025
搭載可能センサタイプ
・シングル管シングルセンサ
・ダブル管シングルセンサ
最大検査寸法:W690 H350
適用事例:食肉
最大検査寸法:W700 H270
適用事例:パン粉
NX3-909025W
搭載可能センサタイプ
・ダブル管シングルセンサ
・ダブル管ダブルセンサ
最大検査寸法:W900 H300
適用事例:粉体
【適用事例】ダブルセンサタイプで粉体の検査
袋入りの粉体は袋を立てたときの底面が厚く、上部が薄くなりやすいワークです。寝かせて厚みを多少均しても均一にしにくいですが、ダブルセンサタイプを使えば、厚みにむらがあっても全体を検査可能です。
【適用事例】ダブルセンサタイプでブロック肉の検査
ブロック肉は部位によって厚みが様々で、さらに生産の都合上色々な部位がランダムに流れてきます。この場合でもダブルセンサタイプを使えば厚みによらず全体を検査可能です。
【カスタム事例】QRコード読み取り機能追加
NX3-909025WR(ダブル管ダブルセンサ機)に、QRコード読み取り機能を追加しました。通常の検査をしながらQRコードを読み取り、読み取り内容をお客様のSCADA(集中管理システム)に送ります。