事例・技術情報

2024.04.24

事例紹介

【NIIS-AIテスト事例】いりこ・しらすの目視検査の省人化

#画像検査装置

#AI搭載

課題:いりこ・しらすの目視検査の省人化

海産物であるいりこやしらすには、小さなカニやエビ、貝殻、木片など様々な異物が混入してしまいます。そのため、それらの異物を目視で判別して除去を行う目視検査員の働きが重要となっています。

しかし、目視による検査の場合、検査員の習熟度に依存する要素が大きかったり、検査精度がバラついたり、それなりの時間とコストが必要となります。

これまで省人化のために色彩選別機をはじめとする様々な装置を導入してきましたが、色が似ている異物もあるので除去しきれず、目視検査員の負担が高い状態が続いていました。

しらすに混ざった異物(一例)

解決策:AIで検出する

上記問題に対する解決策として、様々な異物を検出対象として登録しトレーニングしたAIを検査装置に搭載し、リアルタイムに異物検査ができるシステムを開発しました。

効果:検査コスト削減、食の安全性向上

検査精度に満足いただき、フィーダ、排除装置と合わせて検査の装置化を進行中です。
こうした目視検査は、通常10m/min程度のベルトコンベアの上で複数人で行われますが、装置化することで検査員の人数を減らすことができ、検査コスト削減につなげることが出来ます。
また、エビやカニなどの甲殻類も除去できますので、食物アレルギー対策面での安全性アップにもつながります。

【使用条件】
 ・搭載AI:Roxy AI
 ・搬送速度:30m/min
 ・処理量:3.3kg/min(200kg/h)

動画制作 : 株式会社Roxy
YouTube: Roxy AI Movie